TUP091  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
UVSORにおけるシングルバンチ運転時のビーム不安定性の測定
Measurement of beam instability in single bunch operation in UVSOR electron storage ring
 
○高橋 和義(名大院工),持箸 晃,保坂 将人(名大SR),長谷川 純(名大院工),藤本 將輝(UVSOR 分子研),高嶋 圭史(名大SR),加藤 政博(UVSOR 分子研)
○Kazuyoshi Takahashi (Graduate School of Eng. Nagoya Univ.), Akira Mochihashi, Masahito Hosaka (SR Center, Nagoya Univ.), Jun Hasegawa (Graduate School of Eng. Nagoya Univ.), Masaki Fujimoto (UVSOR IMS), Yoshifumi Takashima (SR Center, Nagoya Univ.), Masahiro Katoh (UVSOR IMS)
 
分子科学研究所極端紫外光研究施設(以下UVSOR)はビームエネルギー750MeV、周長53.2m、ハーモニック数16の放射光源用電子蓄積型加速器であり、通常はマルチバンチ運転を行っているが、パルス光利用者のためシングルバンチ運転も行っている。UVSORでは光源加速器の高度化改造がなされているが、シングルバンチ運転時の蓄積ビーム電流が従来と比較して低下する傾向が見られており、何らかのビーム不安定性に起因しているものと推測される。そこで、本研究ではまず進行方向のビーム不安定性に着目し、シングルバンチ運転時における進行方向の電子バンチの挙動を診断するべく、可視光ストリークカメラを用いて電子バンチの時間構造及び運動の様子の観測を試みている。発表では、ストリークカメラによる電子バンチ長のビーム電流依存性及びコヒーレントシンクロトロン振動の測定についての結果を報告し、また実験結果からシングルバンチ運転時に見られるビーム不安定性の原因について考察を行い、今後の展望について述べる。