TUP087  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
PF-AR 直接入射路用ビームロスモニタの開発
Development of beam loss monitor for PF-AR direct BT
 
○下ヶ橋 秀典,帯名 崇,多田野 幹人(高エネ研)
○Hidenori Sagehashi, Takashi Obina, Mikito Tadano (KEK)
 
KEK PF-ARでは6.5GeVの電子ビームを直接入射するための新しい輸送路(PF-AR 直接入射路用)を建設してきた。2017年2月に新入射路の立ち上げと調整運転を開始し、現在は順調にその機能を果たしている。モニタグループでは新入射路の立ち上げと調整運転を行うにあたり、ロスモニタの整備を行ってきた。今回設置したロスモニタは、光電子増倍管と高電圧電源回路を内蔵した光センサモジュールに固体式シンチレータ(CsI(Tl))を組み合わせたものを検出部(センサ)として使用している。モジュール用電源とゲインを設定するコントロール電圧は遠隔操作可能となっている。PF-AR 直接入射路への設置に先立ち、PF Ringの入射点付近にセンサを設置し、ビーム入射時のロス検出信号の波形観測を行った。その後、7台のロスモニタをPF-AR直接入射路に設置し、ビームコミッショニング時及び通常運転時のロス低減調整に役立っている。本発表では、検出部の構成、PF Ring入射点でのテスト結果、PF-AR 直接入射路でのシステム構成、検出部の設置状況について報告を行う。