TUP084  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
非破壊2次元プロファイルモニター用ガスシートターゲットの開発
Development of a gas-sheet target for a non-destructive profile monitor
 
○荻原  徳男,引地 裕輔,神谷 潤一郎,山本 風海,金正 倫計(原子力機構J-PARC)
○Norio Ogiwara, Yusuke Hikichi, Junichiro Kamiya, Kazami Yamamoto, Michikazu Kinsho (JAEA/J-PARC)
 
現在、我々は、J-PARC 3 GeVシンクロトンにおいて、2次元ビームプロファイルを非破壊で可能にするため、真空中に高濃度のガスシートターゲット形成を可能にするための技術開発を行っているところである。これにより、ガスシートと加速ビームとの相互作用により生じたイオンないしは蛍光を観測することにより、高速かつ非破壊なビームプロファイルの測定が可能となる。真空技術を応用することにより、厚さ〜1 mm、50 - 100 mmφの規模のガスシートを生成しうる簡便な装置の実現を目指している。具体的には、「行路長が十分長く、かつ、幅の十分狭いスリットを通過する気体分子がスリットを横切る平面に収束する」効果を利用したガスシートの生成を試みている。講演においては、シミュレーション計算の結果および試作したガスシート発生器によって得られたガスシートの性能を紹介する。