TUP079  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
RCNPにおけるペッパーポット型エミッタンス測定装置のリアルタイム化
Real time-ization of pepper pot emittance measuring device in RCNP
 
○森田 泰之,福田 光宏,依田 哲彦,神田 浩樹,畑中 吉治,安田 裕介,鎌倉 恵太,原 周平,山野下 莉奈,Koay Huiwen(RCNP)
○Yasuyuki Morita, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Kichiji Hatanaka, Yusuke Yasuda, Keita Kamakura, Syuhei Hara, Rina Yamanoshita, Huiwen Koay (RCNP)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)サイクロトロン施設では、大立体角のパイオン捕獲システムとパイオン/ミューオン輸送ラインを組み合わせた大強度ミューオン源MuSICの開発における陽子ビームや211At生成のためのHeビーム、2次RI生成のためのKr等の重イオンビームなど幅広いイオンビームの供給を行っている。これらの実験において、二次粒子の生成量はサイクロトロンで加速される1次ビーム強度に比例するため、実験データの精度、信頼性を向上させるためには陽子から重イオンまで幅広い種類の加速ビームの強度と質を高める必要がある。そのためのビーム開発の一つとしてイオン源からサイクロトロンに入射されるビームのエミッタンスの測定を行い、得られたデータを基にイオン源を最適化させることでサイクロトロンのアクセプタンスにマッチした高輝度イオンビームの開発を行っている。ここで従来一般的に使用されてきたスリットとプロファイルモニターを組み合わせたエミッタンス測定法は数分〜数十分もの測定時間がかかり、全く効率的ではなかった。そこで2次元スリットとMCPを組み合わせたペッパーポット法を用いたエミッタンス測定法を導入し、これにより数秒で測定することに成功した。今回、このペッパーポット法を用いたエミッタンス測定の制御解析をLabVIEWで行うことにより測定のリアルタイム化を実現し、ビーム開発効率の向上を目指した。