TUP078  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC 400 MeV リニアックにおけるビームロス陽子飛跡の観測
Observation of beam loss proton tracks at 400 MeV J-PARC linac
 
○佐甲 博之,三浦 昭彦(原子力機構),宮尾 智明,丸田 朋史(高エネ研)
○Hiroyuki Sako, Akihiko Miura (JAEA), Tomoaki Miyao, Tomofumi Maruta (KEK)
 
J-PARCの180MeVリニアックのACS部において、一次ビームであるH-がビームダクト内の残留ガスとの反応によってH0に変換し、さらにH0がダクト壁を透過する際にH+に変換され、ダクト外で陽子の飛跡となって観測可能である。このような陽子の飛跡をアップグレード前の180MeVリニアックにおいて、2013年までにファイバーシンチレーション測定器を用いて初めて観測し、そのビームロスレートを評価した。 2017年4月に、リニアックが400MeVにアップグレードされて以降初めて、上記の陽子の飛跡の測定実験を行った。 本発表では、400MeVリニアック下流部における陽子飛跡の測定実験の概要と、陽子飛跡の観測に関する初期の結果を示す。