TUP076  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARCリニアックにおけるバンチ形状モニターの開発及び縦方向ビームマッチングの研究
Development of bunch shape monitor and study of longitudinal beam matching at J-PARC linac
 
○福岡 翔太(筑波大学),二ツ川 健太,劉 勇,宮尾 智章(高エネルギー加速器研究機構),林 直樹,川根 祐輔,三浦 昭彦(日本原子力研究開発機構)
○Shota Fukuoka (University of Tsukuba), Kenta Futatsukawa, Yong Liu, Tomoaki Miyao (KEK), Naoki Hayashi, Yusuke Kawane, Akihiko Miura (JAEA)
 
J-PARCリニアックではビーム強度向上のためにビーム損失の低減を目指しているが、負水素イオンビームバンチの縦方向にビームを溢していることがビーム損失の一因であると疑われている。従来は、縦方向のビーム形状を測定するモニターが設置されていなかったため、バンチャー空洞のRF電圧振幅値は数値シミュレーションに基づいて決定されていた。そこで、縦方向のバンチ形状を測定するためのバンチ・シェイプ・モニター(BSM)を新規に設計・製作し、RFQ (Radio Frequency Quadrupole linac)加速空洞とDTL (drift-tube linac)の間の MEBT1 (Medium-Energy Beam Transport 1))に、タングステンワイヤーに対するエネルギー損失や設置スペース等を考慮し改修を施した上で設置した。本研究の目的は、MEBT1に設置するBSMを用いて縦方向のバンチ形状を測定し、バンチャー空洞のRF電圧振幅値を最適化することである。本発表では、ビーム試験でのバンチ形状の測定結果、及びビームダイナミクスコード(IMPACT)の計算結果に関して報告する予定である。