TUP067  電磁石と電源  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
SuperKEKB用フラックスコンセントレータ電源の現状
Present status of flux concentrator modulator for SuperKEKB
 
○明本 光生,榎本 嘉範,紙谷 琢哉,川村 真人,中島 啓光,福田 茂樹,横山 和枝(KEK)
○Mitsuo Akemoto, Yoshinori Enomoto, Takuya Kamitani, Masato Kawamura, Hiromitsu Nakajima, Shigeki Fukuda, Kazue Yokoyama (KEK)
 
 SuperKEKB計画に向けて電子陽電子入射器の改造が進められている。本発表ではこれに向けた陽電子生成標的直後においてビームを強く収束するためのフラックスコンセントレータ型パルスソレノイドにパルス電流を供給する電源について報告する。負荷コイルのインダクタンスは約1μHで、このパルス電源のパルス出力仕様は約6μs幅の半正弦波形でピーク電流12kA、繰返し50Hz、安定度0.3%(P-P)である。パルス電源はコンデンサバンクとサイラトロンからなる放電回路を2並列で構成し、サイズは1.8m(W)x1.5m(D)x2.3m(H)である。サイラトロンをはじめ、電源に使用されるユニット類すべて入射器で使用されるクライストロンパルス電源のものを使用して、電源の保守費用や製作費用を削減した。電源の信頼性向上のため、サイラトロンを半導体スイッチに置き換えることを検討している。