TUP056  高周波源  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
10MWマルチビームクライストロン試験の為の導波管系構築
Construction of waveguide system for testing of 10 MW multi-beam klystron
 
○石本 和也,沼田 直人,花香 宣彦(日本アドバンストテクノロジー株式会社),明本 光生,荒川 大,江木 昌史,片桐 広明,竹中 たてる,中島 啓光,松本 利広,三浦 孝子(高エネルギー加速器研究機構)
○Kazuya Ishimoto, Naoto Numata, Norihiko Hanaka (NAT), Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Masato Egi, Hiroaki Katagiri, Tateru Takenaka, Hiromitsu Nakajima, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura (KEK)
 
国際リニアコライダー(ILC)での超伝導空洞への高周波源として10MWマルチビームクライストロン(MBK)の使用を予定しており、その仕様は運転周波数1300MHz、パルス幅1.65ms、繰り返し5Hz、印加電圧120kV、ビーム電流140A、最大出力5MW×2である。  昨年までMBKの2ポート出力導波管各々に5MWサーキュレータと5MW固体ダミーロードを接続して実証試験を行い、仕様に近いパービアンスなどのデータを取得してきた。しかし、最大出力試験を行う段階でサーキュレータ及び固体ダミーロード内部での放電が頻発した。このため、安全係数を考慮して各々の出力導波管にY型導波管を取り付けて2分割し、合計4台の5MW固体ロードを組み込んだ導波管系の構築を行った。  現在、パルス幅1.6msで5MW×2の出力を維持しており、各固体ロードの出力値傾向も冷却水の温度差を参照にカロリー計算で値を算出するとY型導波管をネットワークアナライザーで測定した数値とほぼ同じである。今後パルス幅を1.65msまで伸ばして5MW×2迄出力し、MBKの諸特性の測定を行う予定である。