TUP052  高周波源  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
3.3kVSiCによるILC用チョッパー型MARX電源の高耐圧化
Chopper type MARX power supply for ILC improved by 3.3kV high voltage SiC devices
 
○澤村 陽,徳地 明(株式会社パスルパワー技術研究所),明本 光生,中島 啓光,川村 真人(高エネルギー加速器研究機構),佐々木 尋章,江 偉華(長岡技術科学大学),福田 憲司(産業技術総合研究所、先進パワーエレクトロニクス研究センター)
○Yo Sawamura, Akira Tokuchi (Pulsed Power Japan Laboratory Ltd. (PPJ)), Mitsuo Akemoto, Hiromitsu Nakajima, Masato Kawamura (High Energy Accelerator Reserch Organization (KEK)), Hirofumi Sasaki, Weihua Jiang (Nagaoka University of Technology), Kenji Fukuda (AIST,ADPERC)
 
ILC(国際リニアコライダー)計画のクライストロン電源はMARX変調器と呼ばれ、120kV 140A 1.65msのパルス電圧を生成し、マルチビームクライストロンのカソードに供給する。 本稿は、ILC加速器に設置されるクライストロン用モジュレータ電源の開発に関するものである。 搭載される電源は、小型化、低コスト化、高信頼性が強く望まれ、また電源が出力するパルスはフラットトップが1.65msの非常に長いパルス幅と電圧変動率1%以内という高精度の出力が要求される。 本研究では、MARX電源の構成とチョッパー回路を組み合わせた小型で安価なパルスパワー電源を80ユニット構成する提案でPWM制御によるドループの補償と位相制御によるリップルの低減を行っている。試作電源は、SiC MOS-FET、SiCダイオードを耐圧1.2kV素子を2シリーズ構成とし2.4kV耐圧で構成している。 ここでさらにデバイスの高耐圧化をはかり、より信頼性を増すために、今回、3.3kV耐圧SiCデバイスで高耐圧化の実装実験を行ったので報告する。 本研究の一部は、共同研究体「つくばパワーエレクトロニクスコンステレーション(TPEC)」の事業として行われた。