TUP050  高周波加速構造  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
無酸素銅加速管の高電界特性に対する真空ベーキング処理の影響
Effect of vacuum baking on high-gradient characteristics of accelerator structure made of oxygen-free copper
 
○肥後 寿泰(高エネルギー加速器研究機構)
○Toshiyasu Higo (High energy accelerator research organization)
 
100MV/m級を目標とするリニアコライダーの加速構造の開発研究は、1990年代より既に30年近く継続されてきている。2000年初頭までは、1m級の加速管で50MV/mの加速電界を目指し、ほぼその目標に到達したが、その当時数十を越えるディスク状に精密加工したディスクをスタックして、これを高温の拡散接合とロウ付けにより、組立製作し、実現した。最近の10年では、30セル、30冂度の加速管を用いて100MV/mを目標に、同じ製造方法を基本として開発を進めてきている。当初より水素炉による高温組立をベースにしてきたので、組立後に650℃の真空ベーキングを行っているが、この工程は長時間の高温処理で、量産でのコスト増につながる。そこでこの工程が必要なのかを評価するため、CLICの標準プロトタイプ加速管を製造し、高温真空処理有無の1対の加速管を製作し、高電界試験を行った。この比較から、顕著な差が認められないことが見えてきている。本稿では比較実験の詳細と高電界特性の差に関する実験的比較結果を報告する。