TUP049  高周波加速構造  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
放射光源用超伝導高調波空洞の設計検討
Design study on superconducting harmonic cavity for synchrotron light sources
 
○岡田 貴文(総研大),許斐 太郎,梅森 健成,阪井 寛志,加古 永治(高エネルギー加速器研究機構)
○Takafumi Okada (SOKENDAI), Taro Konomi, Kensei Umemori, Hiroshi Sakai, Eiji Kako (KEK)
 
低エミッタンスの放射光源では,バンチ内散乱によるエミッタンス増大とTouschek寿命の低下が問題となる。 解決する方法として,加速RFに対して高次の電圧を付加するような高調波空洞を導入しバンチ長を伸長することがあげられる。 高調波空洞の種類には外部RFソースからパワーを供給するアクティブモードとビームによって誘起された高調波を使うパッシブモード,超伝導空洞を使用するものと常伝導空洞を使用するものがある。それぞれ運転の安定性,コスト面での違いがあり,世界の計画,建設されている放射光源では状況を踏まえ,選ばれている。発表では,現在KEKで計画されている3 GeVリングを例にして,すでに検討されている常伝導空洞に対して超伝導空洞を使用した際の比較検討を報告する。