TUP047  高周波加速構造  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
KEKにおける薄膜サンプル超伝導特性測定システムの構築とその冷却試験
Construction and cooling test of measurement system for superconducting coupon-samples at KEK
 
○佐伯 学行,早野 仁司,久保 毅幸(KEK),岩下 芳久(京大化研),及川 大基(宇都宮大学)
○Takayuki Saeki, Hitoshi Hayano, Takayuki Kubo (KEK), Yoshihisa Iwashita (Kyoto University ICR), Hiroki Oikawa (Utsunomiya University)
 
近年、超伝導加速空洞の内面に超伝導体の薄膜層を作ることによって、 その加速電界を著しく向上させることができる可能性について盛んに 議論されており、いくつかの実験も行われている。このような 状況において、KEKでも超伝導加速空洞の薄膜技術を研究するために、 薄膜サンプル用の超伝導特性測定システムの構築を行ってきた。 このシステムの中で、小型冷凍機ユニット2本を備えた中型クライオ スタットを整備した。この中型クライオスタットを使用すると、 様々な実験セットアップと実験サンプルを液体ヘリウムによって 絶対温度4K以下に冷却し、超伝導臨界温度、残留抵抗、残留抵抗比(RRR)、 磁化特性、交流やRFでの超伝導特性等を測定することができる。 この発表では、この中型クライオスタットの液体ヘリウムによる 冷却試験の詳細について報告する。