TUP036  高周波加速構造  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARCにおけるg-2/EDM精密測定実験用ミューオンリニアックの高ベータセクション
High-beta section of a muon linac for the measurement of the g-2/EDM at J-PARC
 
○近藤 恭弘,長谷川 和男(JAEA),大谷 将士,三部 勉,吉田 光宏(KEK),北村 遼(東大)
○Yasuhiro Kondo, Kazuo Hasegawa (JAEA), Masashi Otani, Tsutomu Mibe, Mitsuhiro Yoshida (KEK), Ryo Kitamura (U. Tokyo)
 
J-PARCにおいて、新たなg-2/EDM精密測定実験のためのミューオンリニアックを開発中である。J-PARC MLF のミューオンビームライン(H-line)からのミューオンビームはエアロジェル標的中で一度停止され、室温のミューオニウムを生成する。このミューオニウムをレーザー電離した超低速ミューオンを、ミューオンリニアックによって212 MeVまで加速する。40 MeV以降の加速構造には、円盤装荷型進行波加速管を用いる。このエネルギーのβは0.7であり、電子リニアックと同様の技術を利用できる。しかしながら、ミューオンではセル長がエネルギーの増加によって長くなっていくので、これに同調した設計が必要となる。本論文では、このミューオン加速用の加速構造のビーム力学設計について述べる。