TUP022  ハドロン加速器  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
RCNP AVFサイクロトロンの中心領域の改良の検討
Study of improvement of central region of the RCNP AVF cyclotron
 
○中尾 政夫,福田 光宏,安田 裕介,依田 哲彦,畑中 吉治,神田 浩樹,田村 仁志,鎌倉 恵太,森信 俊平,斎藤 高嶺(阪大RCNP),涌井 崇志(量研機構 放医研),Smirnov Victor,Vorozhtsov Sergey(JINR),原 周平,Koay Hui Wen,山野下 莉那,森田 泰之(阪大RCNP)
○Masao Nakao, Mitsuhiro Fukuda, Yuusuke Yasuda, Tetsuhiko Yorita, Kichiji Hatanaka, Hiroki Kanda, Hitoshi Tamura, Keita Kamakura, Shunpei Morinobu, Takane Saito (RCNP, Osaka Univ.), Takashi Wakui (NIRS, QST), Victor Smirnov, Sergey Vorozhtsov (JINR), Shuhei Hara, Hui Wen Koay, Rina Yamanoshita, Yasuyuki Morita (RCNP, Osaka Univ.)
 
大阪大学RCNPのAVFサイクロトロン(K=140MeV)の高品質かつ高強度のビームは原子核科学の研究と同時に様々な応用研究のために利用されている。今後の核医学等の需要を満たすために高品質を維持しつつビームを高強度化することが求められている。ビームの高強度化を実現するためには、イオン源の強度を増加すると同時に、それに伴って増大する空間電荷効果によるビームの広がりを低減する必要があり、イオン源から引き出されるビームの低エミッタンス化が必須となることからイオン源の引き出し電圧を上げることが必要となる。それに伴って改良すべき入射系、インフレクター、ディー電極の中心領域についてシミュレーションによる解析を行った。  シミュレーションプログラムとしてはロシアJINRのSmirnov氏らが開発したSNOPコードを用いた。SNOPはOPERA-3d等によって計算された3次元電場・磁場分布データを利用して軌道計算を行い、さらに空間電荷効果を考慮に入れた多粒子の計算も行うことができる。  本発表では100μA〜10mAの高強度入射ビームを仮定した場合に、入射効率を最大化するようなグレーザーコイル、インフレクター、ディー電極の形状や電流・電圧パラメータをシミュレーションによって解析した結果を報告する。