TUP012  光源加速器  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
PF-ARのためのHMBAラティスの研究
The study of a new HMBA lattice for PF-AR
 
○東 直,原田 健太郎,小林 幸則,長橋 進也,中村 典雄,上田 明(KEK)
○Nao Higashi, Kentaro Harada, Yukinori Kobayashi, Shinya Nagahashi, Norio Nakamura, Akira Ueda (KEK)
 
Photon Factory Advanced Ring (PF-AR) は1987年からおよそ30年間ユーザー運転を行ってきた。1984年にTRISTANのブースター・リングとして建設された当初からラティス及び光学関数はほとんど変わっていない。ラティスはFODOを採用しており、水平エミッタンスは6.5 GeV ユーザー運転でおよそ300 nmradである。PF-ARの性能を劇的に向上させるため、今回ESRF型のHMBA (Hybrid multi bend achromat) ラティスの採用を検討した。既存のPF-ARトンネルに新たなラティスを組み込むため、4本の長直線部を持つ12セル構造を設計した。この結果エミッタンスは3 GeVで500 pmradを達成することとなった。リングの北半分に位置する既存の実験棟を利用すれば少なくとも8本のアンジュレーターを建設できる。現実的な磁場誤差とCOD補正を想定すると、ダイナミック・アパーチャーは長直線部においておよそ1.5 cmとなる。タウシェック寿命はおよそ6時間となる。ビーム入射については従来型の入射器を利用することができ、ビーム寿命も十分に長い。