TUP011  光源加速器  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
KEK-PFリングにおけるビーム損失改善のための入射シミュレーション
Simulation study for improving the injection efficiency at KEK-PF
 
○平野 広太(広島大学院理学研究科),松葉 俊哉(放射光科学研究センター),原田 健太郎(物質構造科学研究所)
○Kota Hirano (Hiroshima University), Shunya Matsuba (Hiroshima Synchrotron Radiation Center(HSRC)), Kentaro Harada (High Energy Accelerator Research Organization(KEK))
 
近年、KEK-PFの入射効率が以前と比べて低下しているため、電流の積み上げ中に実験ステーションに立ち入れない程度に放射線レベルが上昇し、解決が望まれている。これは2011年3月11日の地震の影響で、ビーム輸送路の電磁石や入射セプタム電磁石等の設置誤差が大きくなったため、入射パラメタが変わったことが原因だと考えられているが、はっきりとわかっていない。通常キッカー入射では、入射ビームはセプタム電磁石によって最適な角度に向けられ、同時に入射の瞬間だけ蓄積ビームの中心軌道に対してバンプ軌道を立てることでベータトロン振動の初期振幅を抑え、後は放射減衰に任せてリングに捕獲される。加速器シミュレーションコードSAD(Strategic Accelerator Design)を用いキッカー入射のシミュレーションを行った。その結果を報告する。