TUP005  電子加速器  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
SuperKEKB入射器コミッショニングの現状 (IV)
Present status of SuperKEKB injector linac commissioning (IV)
 
○佐藤 政則(KEK加速器)
○Masanori Satoh (KEK, Acc. Lab.)
 
昨年6月には5か月間続いたSuperKEKB加速器Phase Iコミッショニングが無事終了し,その後,Phase IIコミッショニングに向けた入射器の機器開発およびビームコミッショニングが精力的に進められている.この間,放射光リングであるPF-ARの新規ビーム輸送路を用いた6.5 GeVフルエネルギー入射のコミッショニングの成功は,将来のPF-ARトップアップユーザー運転ひいてはSuperKEKB, PF, PF-ARの同時トップアップ運転に向けた大きなマイルストーンとなった.  入射器は,5月15日の運転休止から約5ヶ月間の保守期間に入る.この間,Phase IIコミッショニング運転に向けて,入射器後半部へのパルス四極および二極電磁石の設置,陽電子収集系の改造,入射部合流用偏向電磁石のパルス化を始めとした大規模なビームライン改造とそれに付随した制御システムなどの更新が予定されている.本年会では,これまでの入射器ビームコミッショニングの成果とともに,これらのビームライン改造,およびPhase IIIに向けた取り組みについて詳しく報告する予定である.