TUOM06  電磁石と電源2  8月1日 小講堂(1F) 17:10 - 17:30
J-PARC-MRアップグレードのための新しい入射セプタム電磁石の開発(3)
The Development of new injection septum magnet for upgrading of J-PARC MR(3)
 
○芝田 達伸(高エネ研),川口 祐介,中村 健太,濱野 慧(ニチコン),石井 恒次,杉本 拓也,松本 教之,松本 浩(高エネ研)
○Tatsunobu Shibata (KEK), Yusuke Kawaguchi, Kenta Nakamura, Kei Hamano (Nichicon), Koji Ishii, Takuya Sugimoto, Noriyuki Matsumoto, Hiroshi Matsumoto (KEK)
 
JPARC-MRの速い取り出し用ビームパワーの目標値は750kWである。そのため繰返し周期を1.3秒にする必要がありMR用入射電磁石の改修が進行中である。本発表ではその内の高磁場セプタム電磁石(以下入射セプタム)のアップグレードについて報告する。我々は、入射セプタム用電源の出力電流の時間幅が1.5秒であるため1.3秒周期に対応できない事、電磁石については磁極からの漏れ磁場が大きく大強度ビームには対応できない事が理由で電源と電磁石両方の新規製作を行ってきた。新規電源の出力波形の時間幅は0.6秒、電磁石も漏れ磁場が磁極内磁場の10^-4以下になるように製作した。そして2016年夏に新入射セプタムのインストールは無事完了した。 本発表では入射セプタムのインストール時の試験、インストール後の運転におけるトラブルやビームスタディで再確認した漏れ磁場の影響などの結果について報告する。