TUOL02  高周波加速構造1  8月1日 講堂(2F) 15:40 - 16:00
重イオン線型加速器用λ/4型超伝導空洞共振器プロトタイプシステムの開発
Development of superconducting QWR prototype system for heavy-ion linac
 
○山田 一成,上垣外 修一,大関 和貴,坂本 成彦,須田 健嗣,渡邉 裕(理研仁科センター),加古 永治,仲井 浩孝,梅森 健成(高エネルギー加速器研究機構),宮本 明啓,仙入 克也,柳澤 剛(三菱重工メカトロシステムズ株式会社)
○Kazunari Yamada, Osamu Kamigaito, Kazutaka Ozeki, Naruhiko Sakamoto, Kenji Suda, Yutaka Watanabe (RIKEN Nishina Center), Eiji Kako, Hirotaka Nakai, Kensei Umemori (KEK), Akihiro Miyamoto, Katsuya Sennyu, Takeshi Yanagisawa (MHI-MS)
 
理研仁科センターでは、大強度重イオン線型加速器のための要素技術開発として、2014年度よりλ/4型超伝導空洞共振器(超伝導QWR)を含むプロトタイプシステムの開発を行ってきた。プロトタイプシステムでは、超伝導QWR 1台の他、超伝導QWRを2台搭載可能なクライオモジュール、10kW対応の同軸カプラー、共振周波数チューナーの開発・製作を行い、全てをクライオモジュールに組み込んで試験を行うことを目指している。2014年度には超伝導QWRの設計、2015年度には超伝導QWRの部品製作、カプラーの設計、クライオモジュールの基本設計を行った。2016年度前半には引き続き超伝導QWRの組立および表面処理、カプラーの製作、クライオモジュール部品の製作、チューナーの設計を行った。2016年度後半より超伝導QWRの単体試験を行い、ほぼ想定通りの性能を確認することが出来た。またカプラーのコンディショニングも行い、問題なく10kWの電力を入力することが出来た。チューナーの製作後、全コンポーネントのクライオモジュールへの組み込みを完了し、冷却試験を行った。本発表ではプロトタイプシステムの開発状況および今後の予定を報告する。本研究は、総合科学技術・イノベーション会議が主導する 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の一環として実施したものです。