TUOL01  高周波加速構造1  8月1日 講堂(2F) 15:20 - 15:40
LIU(LHC入射器アップグレード)-RFの現状とCERNメイラン地区加速器の広帯域化
of LIU (LHC Injector Upgrade) RF collaboration and wideband cavities in CERN Meyrin campus acceleraors
 
○大森 千広(KEK/J-PARC),Paoluzzi Mauro(CERN),田村 文彦(JAEA/J-PARC),長谷川 豪志,杉山 泰之(KEK/J-PARC)
○Chihiro Ohmori (KEK/J-PARC), Mauro Paoluzzi (CERN), Fumihiko Tamura (JAEA/J-PARC), Katsushi Hasegawa, Yasuyuki Sugiyama (KEK/J-PARC)
 
LIUはLHCビームの高輝度化と信頼性向上に向けたLHCの入射器の大改造計画で ある。その主要な改造の一つとして、PS-ブースター加速器の3種類の高周波空洞の すべてを金属磁性体FT3L装填型空洞に置き換える計画が進行している。このFT3L はJ-PARCの性能向上のためにすでに導入されている磁性材料であり、KEK/J-PARC で開発された大型磁場中熱処理炉により製造される。空洞のセル数は120セルで あり、空洞量産が順調に進行している。本発表では本年末に製作が終了する予定 の高周波システムの現状について報告するとともに、すでに稼働しているCERN- PSでの結合バンチ不安定性対策のためのDamper空洞、反陽子減速リングELENAの 減速空洞、鉛イオン加速器LEIRの加速空洞などCERNのスイス側キャンパスの加速 器に設置されている他のFT3L空洞についても報告する。陽子・イオン加速器に 広帯域高性能な空洞を用いる利点についてまとめる