THOM15  加速器制御/ 加速器土木・放射線防護  8月3日 小講堂(1F) 16:00 - 16:20
SuperKEKB衝突点建設:測量とアラインメント
Consctuction of SuperKEKB interaction region: survey and alignment
 
増澤 美佳,植木 竜一,大澤 康伸,川本 崇,山岡 広(KEK),○阿部 直宏,有山 至高,田邊 晃規,三島 研二(株式会社 パスコ)
Mika Masuzawa, Ryuichi Ueki, Yasunobu Ohsawa, Takashi Kawamoto, Hiroshi Yamaoka (KEK), ○Naohiro Abe, Takashi Ariyama, Akinori Tanabe, Kenji Mishima (PASCO)
 
SuperKEKB加速器では、現在来年2月からの衝突実験開始へ向けて建設工事が進められている。昨年8月には衝突点最終収束系超伝導電磁石システム(QCS)のうちの片側のクライオスタット(QCSL)が、また今年2月にはもう片側のQCSRがビームラインへ据え付けられ、レーザートラッカーを用いてアラインメントされた。QCSL/Rはビームライン上をなめらかに前進・後退する移動架台の上に据付けられているが、移動架台の前進・後退時のQCSL/Rの動きの再現性、動きのスムースさについても測量した。4月には総重量1400トンのBELLE II検出器がおよそ13m移動し加速器ビームラインへロールインしたが、ロールイン中のビームラインの床変動について測量を行っている。ロールイン後には検出器とビームラインとの整合性について確認測量も行いBELLE II 検出器を固定している。また、ロールイン後のQCS前進後にはクライオスタットの測量を行い、ロールインによる床の沈み込み等の影響についての評価も行っている。今回、衝突点回りの一連の測量作業について手法を簡単に説明し、測量結果及び床変動について報告する。