THOM12  加速器制御/ 加速器土木・放射線防護  8月3日 小講堂(1F) 15:00 - 15:20
加速器制御システム用コルーチンベース非同期ブリッジ
Coroutine based asynchronous bridge for accelerator control systems
 
○ジメネズ アレクシャンドレ(理化学研究所)
○Alexandre Gimenez (Riken)
 
加速器制御システムで使用されるGUIに対応した新コンセプトとして「コルーチンベース非同期ブリッジ」の構想を発表します。 コルーチンは比較的に旧技術ですが、下記のメリットがあって最近よく利用されています ア)プログラムフローのシンプル化と生産性の改善 イ)多くのプログラミング言語での対応(C#, Python, Perl, 近々C++も) 尚、下記のハードルがあって、コルーチンはまだ主流になっていません ア)コルーチンとの互換性のないソフトウェアライブラリが多く存在します イ)そのライブラリをすべてコルーチン対応に作り直すことが非現実的である。 また、下記のインターフェイススタイルはコルーチンから参照しにくいとされています。 ア)ブロッキング・同期インターフェイス イ)コールバック・非同期インターフェイス ウ)イベント・キュー/非同期インターフェイス 本論文では、上記の三つインターフェイススタイルをコルーチン対応層の下に隠蔽する方法について説明します。 コルーチンベース非同期ブリッジのサンプル C++ 実装を開発し、いくつかの既存ソフトウェアライブラリを コルーチンで操作できるように隠蔽するケーススタディを行った結果も紹介します。