THOM08  ビーム診断・ビーム制御2/ビームダイナミックス・加速器理論  8月3日 小講堂(1F) 11:20 - 11:40
大交差角を有するビーム - ビーム衝突におけるwake fieldおよびHead-Tail不安定性
Wake field and head-tail instability in beam-beam collision with a large crossing angle
 
○大見 和史,生出 勝宣(高エネルギー加速器研究機構),黒尾 奈未(筑波大学)
○Kazuhito Ohmi, Katsunobu Oide (KEK), Nami Kuroo (University of Tsukuba)
 
近年の電子・陽電子衝突型加速器設計では大交差角を用いた衝突形式を採用している。SuperKEKB加速器では交差角を大きくした衝突を行い、ルミノシティ向上をめざしており、FCC(周長100km)など将来の衝突加速器は大衝突角をベースに設計され始めている。本報告では、強いwake fieldがビームビーム相互作用によって誘起されることについて議論する。Strong-strong simulationでは非常に強いコヒーレントhead-tail不安定性が報告された。この不安定性は本報告によるwake fieldによって説明できる。