FSP029  施設現状報告ポスター  8月1,2日 ホワイエ(2F) 13:00 - 15:00
理研重イオンリニアックの現状報告
Present status of RILAC
 
遊佐 陽(住重加速器サービス株式会社),○池沢 英二(理研仁科加速器研究センター),大木 智則,山内 啓資,小山田 和幸,田村 匡史,金子 健太(住重加速器サービス株式会社),渡邉 裕,加瀬 昌之,上垣外 修一(理研仁科加速器研究センター)
Akira Yusa (SHI Accelerator Service,Ltd.), ○Eiji Ikezawa (RIKEN Nishina Center), Tomonori Ohki, Hiromoto Yamauchi, Kazuyuki Oyamada, Masashi Tamura, Kenta Kaneko (SHI Accelerator Service,Ltd.), Yutaka Watanabe, Masayuki Kase, Osamu Kamigaito (RIKEN Nishina Center)
 
理研仁科加速器研究センターの理研重イオンリニアック(RILAC)は、今年で37年目を迎えた。これまでに様々な改良や増強をすると共に老朽化対策を実施し、この加速器を最良の状態に維持し、各種実験へ様々なビームを供与している。 主な構成機器は、主加速器のRILAC、18GHz-ECRイオン源、前段入射器のFC-RFQ、ブースターのCSMである。加速エネルギーの実績は、最大で7.0MeV/nucleonである。 単独運転としては、主として超重元素探索関連の実験へのビーム供与を2002年から行っている。 入射運転としては、後段の理研リングサイクロトロン(RRC)のための入射器としての運転を1986年から行っている。また、理研RIビームファクトリー(RIBF)の複合加速器ための入射器としての運転を2006年から行っている。 2006年〜2015年においては、年間で約2800時間〜6200時間の加速器運転を行い、実験へは年間で約2100時間〜5700時間のビーム供与を行った。 主加速器の高周波共振器は、老朽化により修理が非常に難しい微小な真空漏れ箇所が多数ある。これまでは応急的な修理をしてきたが、根本的な修理を計画している。 本発表ではこの加速器のこの1年間における現状報告として、入射及び単独の運転状況、保守作業、及び故障状況、また、老朽化対策ついて報告する。