FSP023  施設現状報告ポスター  8月1,2日 ホワイエ(2F) 13:00 - 15:00
NewSUBARU放射光施設の現状
Present status of the NewSUBARU synchrotron light facility
 
○宮本 修治,橋本 智,庄司 善彦(兵庫県立大 高度研),皆川 康幸,鍛治本 和幸,濱田 洋輔(高輝度センター)
○Shuji Miyamoto, Satoshi Hashimoto, Yoshihiko Shoji (LASTI, Univ. of Hyogo), Yasuyuki Minagawa, Kazuyuki Kajimoto, Yousuke Hamada (JASRI)
 
兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の運用する、ニュースバル放射光施設加速器の現状を報告する。 本施設は、1.5GeV電子蓄積リング(周長約120m、最大蓄積電流500mA)と9本の放射光ビームラインから構成されており、電子は、SPring-8大型放射光施設の電子入射器(1GeV)からの電子パルスを振り分けて蓄積している。ニュースバル放射光施設を1GeVで運転する場合は、トップアップ入射が可能で、300mA一定運転、1.5GeV加速する場合は、350mAに電子蓄積後、加速を行うため、蓄積運転となり12時間後に電流が約半分になる。 昨年度、逆偏向電磁石用の補助電源が故障し、修理不可で加速運転ができない期間があった。このため、従来ドロッパー方式を用いていた補助電源2台を集約して、1台のスイッチング電源に更新する工事を行い、現在加速運転が復旧している。 ニュースバル放射光施設は、建設から約20年たち、更新の必用な機器が発生している。今後、加速器機器の新しい共通化技術を取り入れて、保守、更新を行う必用がある。