FSP019  施設現状報告ポスター  8月1,2日 ホワイエ(2F) 13:00 - 15:00
筑波大学タンデム加速器施設の現状報告
Status report of the tandem accelerator complex at the University of Tsukuba
 
○笹 公和,石井 聰,大島 弘行,高橋 努,田島 義一,大和 良広,森口 哲朗,上殿 明良(筑波大学応用加速器部門)
○Kimikazu Sasa, Satoshi Ishii, Hiroyuki Oshima, Tsutomu Takahashi, Yoshikazu Tajima, Yoshihiro Yamato, Tetsuaki Moriguchi, Akira Uedono (UTTAC, Univ. of Tsukuba)
 
筑波大学研究基盤総合センター応用加速器部門(UTTAC)では、6 MVタンデム加速器及び1 MVタンデトロン加速器からなるタンデム加速器施設の維持管理と学内外との共同利用研究を推進している。また、陽電子消滅実験装置及びメスバウアー分光分析装置等の放射性同位元素実験設備の維持管理も担当している。2016年3月より本格的な運用を開始した6 MVタンデム加速器は、5台の負イオン源と12本のビームラインを有している。2016年度は11件の実験課題が採択されており、加速器運転時間は総計1,867時間となった。更新されたラムシフト型偏極負イオン源からは、約80%の核偏極量の陽子ビーム生成に成功しており、12 MeVまで加速した偏極陽子では約40%の核偏極量が観測された。新規ビームラインとしては、構造材料計測用イオンビーム分析装置の開発整備を進めており、現在2μmまでのマイクロビーム形成に成功している。本発表では、筑波大学タンデム加速器施設の現状と加速器開発整備及び研究利用の現況について報告する。