FSP016  施設現状報告ポスター  8月1,2日 ホワイエ(2F) 13:00 - 15:00
RCNPサイクロトロン施設の現状
Status of the RCNP cyclotron facility
 
○神田 浩樹,福田 光宏,畑中 吉治,関 亮一,森信 俊平,齋藤 高嶺,依田 哲彦,友野 大,中尾 政夫,鎌倉 恵太,田村 仁志,永山 啓一,安田 裕介,原 周平,山野下 莉那,Koay HuiWen,森田 泰之(阪大RCNP)
○Hiroki Kanda, Mitsuhiro Fukuda, Kichiji Hatanaka, Ryoichi Seki, Shunpei Morinobu, Takane Saito, Tetsuhiko Yorita, Dai Tomono, Masao Nakao, Keita Kamakura, Hitoshi Tamura, Keiichi Nagayama, Yusuke Yasuda, Shuhei Hara, Rina Yamanoshita, Koay Huiwen, Yasuyuki Morita (RCNP, Osaka University)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)のサイクロトロン施設は 1973年完成のAVFサイクロトロンと 1991年完成のリングサイクロ トロンより構成され、素粒子・原子核物理学、核化学、核医学の ために 各種のイオンビームを高い運動量分解能で供給してきた。 現在、施設の老朽化対策、またさらなる 性能のアップグレードを 目的とし、2018年度から2019年度にかけて集中メンテナンス、 アップ グレードを計画している。AVFのアップグレードとしては ビーム強度の増強とエミッタンスの低下による 高輝度化を中心 とした計画を立案している。高輝度化によりミューオンや中性子 など二次粒子ビーム、 高分解能ビームの強度の増大、医療用RIの 大量製造を可能とする。今年度は高輝度化への布石として イオン源のアップグレードを計画しており、また、イオン源から AVFサイクロトロンへの入射ライン改造の準備を実施している。 さらにAVFのアップグレードとしてはディー、RF、真空システムの 改造による高輝度化高安定化と加速イオン種の拡大を目指した 計画を策定している。 この講演では、2016年度のサイクロトロン施設の稼働状況と実績、 また集中メンテナンスと アップグレードの計画と現在の準備状況 に関して報告する。