FSP002  施設現状報告ポスター  8月1,2日 ホワイエ(2F) 13:00 - 15:00
J-PARC加速器の現状
Status of J-PARC accelerators
 
○長谷川 和男(JAEA),内藤 富士雄(KEK),金正 倫計,小栗 英知,山本 風海,林 直樹,山崎 良雄(JAEA),堀 洋一郎,山本 昇,小関 忠(KEK)
○Kazuo Hasegawa (JAEA), Fujio Naito (KEK), Michikazu Kinsho, Hidetomo Oguri, Kazami Yamamoto, Naoki Hayashi, Yoshio Yamazaki (JAEA), Yoichiro Hori, Noboru Yamamoto, Tadashi Koseki (KEK)
 
J-PARCでは2016年の夏季メンテナンス終了後、加速器の立ち上げや調整を経て、10月下旬からニュートリノ実験施設(NU)、11月上旬から物質・生命科学実験施設(MLF)の利用運転を再開した。NUでは、前回の利用の終了時点(2016年5月)で420kWの出力であったが、チューンの変更や多くのパラメータの最適化調整により、2017年1月には450kW、2月に470kWまで向上した。一方ハドロン実験施設(HD)に向けて2017年4月に調整運転を開始したが、静電セプタムの不具合により停止し、その復旧作業を行っている(5月上旬現在)。MLFでは、昨年度の2回の中性子標的の不具合を受け、新しい設計で標的を製作中であり、それが納入される2017年夏までは150kWのシングルバンチで供給する予定である。 2016年度全体では、リニアック、RCS、MLFともに安定に運転ができ、稼働率は93%であった。一方MRでは、小動物のトランスへの侵入や、性能向上に向けた新しい電源の使用開始に伴うノイズによる不具合などがあり、NU向けで約77%、ハドロン向けで約84%の稼働率であった。