FSP001  施設現状報告ポスター  8月1,2日 ホワイエ(2F) 13:00 - 15:00
若狭湾エネルギー研究センターシンクロトロンの現状
Present Status of the Synchrotron of The Wakasa Wan Energy Research Center
 
○栗田 哲郎,羽鳥 聡,林 豊,山田 裕章,小田桐 哲也,廣戸 慎,清水 雅也,山口 文良,淀瀬 雅夫,長崎 真也,和田 一人,大矢 龍輝,辻 宏和((公財)若狭湾エネルギー研究センター)
○Tetsuro Kurita, Satoshi Hatori, Yutaka Hayashi, Hiroaki Yamada, Tetsuya Odagiri, Shin Hiroto, Masaya Shimizu, Fumiyoshi Yamaguchi, Masao Yodose, Shin'ya Nagasaki, Kazuto Wada, Ryuki Ooya, Hirokazu Tsuji (The Wakasa Wan Energy Research Center)
 
若狭湾エネルギー研究センター加速器施設(W-MAST)は、タンデム加速器および、それを入射器としたシンクロトロンによって、広範囲のエネルギーのイオンビーム(陽子 : 数MeV-200MeV; He, C : 数 MeV- 55MeV/u)を様々な実験に供給している。シンクロトロンからのビームは、材料/生物への照射実験に利用されている。 2016年度は、6月から2017年4月まで運転をおこなった。 入射器であるタンデム加速器のターミナル電圧が定格まで上がらないという問題があり、低い入射エネルギーでの運転をしいられたが、ほぼ計画通り実験にビームを供給できた。 近年、加速高周波に重畳する位相ノイズが原因のダイポール振動が問題になっている。ダイポール振動に幾つかの周波数で共鳴が発生していた。位相ノイズを除去する改造を行い、出射電流量およびその安定性が改善できた。 W-MASTは帯域ノイズを用いたRFキッカーによる遅い取り出しを行っている。出射電流の時間構造を改善するため、フィードバック制御の改良に取り組んでいる。 加速高周波制御系および出射制御系の整備状況を報告する。