TUP121  加速器応用・産業利用  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
高速、高電圧パルス電源の開発
Development of a very short and high voltage pulse power supply
 
○内藤 孝(高エネルギー加速器研究機構),福田 憲司(産業技術総合研究所),岩室 憲幸(筑波大学),徳地 明((株)パルスパワー技術研究所)
○Takashi Naito (KEK), Kenji Fukuda (AIST), Noriyuki Iwamuro (Tsukuba Univ.), Akira Tokuchi (PPJ)
 
近来、高電圧、超短パルスを用いた加速器の可能性が検討されている。 高電圧、超短パルスを用いることによって、DCやRFに比較して放電に対して大きく有利になり高電界を印加出来るようになる。これを加速電圧として用いることにより効率のいい加速または低エミッタンス電子ビーム生成など多くの改善が期待される。 パルス幅がナノ秒で10kVを超えるパルス電源は、従来はスパークギャップなどでしか実現することが出来なかった。スパークギャップは放電動作の不安定さから加速器で用いる精度ではない。近来、半導体によってこのレベルのパルスを生成する技術が進み、加速器に用いる可能性が議論されている。 我々はSIC半導体を用いた高電圧、超短パルス電源の開発を行い、加速器に用いることを目指している。現在までに6kV, 120A, 立ち上がり5ns, パルス幅10nsが実現出来ており、さらに高速化をめざしている。