TUP092  加速器制御  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB phase-Iにおける入射運転制御システム
Injection Control System for the SuperKEKB Phase-I Operation
 
○梶 裕志,古川 和朗,宮原 房史,中村 達郎,佐藤 政則(高エネルギー加速器研究機構),飯塚 祐一,芳藤 直樹(東日本技術研究所),工藤 拓弥,草野 史郎(三菱電機システムサービス),廣瀬 雅哉(関東情報サービス)
○Hiroshi Kaji, Kazuro Furukawa, Fusashi Miyahara, Tatsuro Nakamura, Masanori Satoh (KEK), Yuichi Iitsuka, Naoki Yoshifuji (EJIT), Takuya Kudou, Shiro Kusano (MELSC), Masaya Hirose (KIS)
 
SuperKEKB加速器は本年2月より試験運転、そしてマシンコミッショニング運転が開始された。入射器LINACの入射動作の制御は、イベントタイミングシステムを用いており、これにより入射器の動作パラメータと動作タイミングの両方の制御を行っている。現在運用中のイベントタイミングシステムはSuperKEKBの複雑な入射制御を実現するため、昨年夏までにアップグレードされたものであり、本年初頭からの入射器運転によりその有用性と安定性が十分に証明されている。2つのメインリング加速器へは、本概要執筆時で243Ah(電子リング)と304Ah(陽電子リング)のビーム供給に成功しており、またバンチ間の電流値を均一に保つための入射バケット選択システムも問題なく動作している。 このように入射運転制御システムはSuperKEKB phase Iの運転に大きく貢献をしている。 本講演では成功裡に実現したEvent Timing Systemによる入射運転の制御について紹介し、phase II運転に向けた展望を述べる。