TUP037  高周波源  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
STF2加速器におけるRF電力分配系
RF Power Distribution System for STF2 at KEK
 
○江木 昌史,明本 光生,荒川 大,片桐 広明,竹中 たてる,中島 啓光,福田 茂樹,松下 英樹,松本 利広,三浦 孝子,道園 真一郎(KEK),石本 和也,沼田 直人,花香 宣彦,安 和彦(NAT)
○Masato Egi, Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Tateru Takenaka, Hiromitsu Nakajima, Shigeki Fukuda, Hideki Matsushita, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura, Shinichiro Michizono (KEK), Kazuya Ishimoto, Naoto Numata, Nobuhiko Hanaka, Kazuhiko Yasu (NAT)
 
STFは国際リニアコライダー(ILC)計画の実証試験を行うために、STF2加速器の建設を2013年4月から開始、CM1クライオモジュール(超伝導空洞8台)とCM2aクライオモジュール(超伝導空洞4台)をインストール、2015年10月〜12月には個々の空洞コンディショニングを行った。2016年10月〜11月には、加速電界30MV/m以上であった8台の空洞による大電力試験を実施、次年度以降にビーム加速試験を行う予定である。 ILCでは、クライオモジュールに可変ハイブリット、移相器、アイソレータと導波管により構成されるRF立体回路(LPDS: Local Power Distribution System)を配置、各空洞へのRF電力量やその位相をリモートで調整して供給する。STF2では、技術報告書(TDR)に準拠したLPDSを構築した。現在、LPDS周辺のインフラ整備とRF特性の確認作業が並行している。本稿ではLPDSの概要を紹介すると共にSTF2加速器のビーム運転試験に向けた準備状況について報告する。