TUP034  高周波源  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
KEKにおけるILCクライストロン用チョッパ型マルクス電源の現状
Present Status of Chopper-type Marx modulator for ILC Klystron at KEK
 
○中島 啓光,川村 真人,明本 光生(高エネルギー加速器研究機構),江 偉華,鈴木 隆太郎,林 拓実,佐々木 尋章(長岡技術科学大学),徳地 明,澤村 陽(パルスパワー技術研究所)
○Hiromitsu Nakajima, Masato Kawamura, Mitsuo Akemoto (KEK), Weihua Jiang, Ryutaro Suzuki, Takumi Hayashi, Hirofumi Sasaki (Nagaoka University of Technology), Akira Tokuchi, Yo Sawamura (Pulsed Power Japan Laboratory Ltd.)
 
国際リニアコライダー(ILC)では、RF源として10MWのマルチビームクライストロンが使用される予定となっており、ピーク電圧-120kV、ピーク電流140A、パルス幅1.7ms、パルス平坦度1%(p-p)、繰り返し5ppsのパルス電源が必要となる。高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、10MWマルチビームクライストロン用の電源として、長岡技術科学大学及びパルスパワー技術研究所との共同研究でチョッパ型マルクス電源の開発を行っている。チョッパ型マルクス電源は、-120kVの出力を得るために20ユニットで構成されている。各ユニットは、チョッパ回路とマルクス回路を組み合わせた-1.6kV出力のマルクスセル4段と制御基板によって構成されており、各マルクスセルをPWM制御することで、出力電圧-6.4kV、パルス幅1.7msのフラットなパルス電圧を出力する。KEKでは、現在、昨年度納品されたチョッパ型マルクス電源の各種パラメータ調整のためにダミー抵抗を使用した試験を行っており、今後は、クライストロンを負荷とした試験も予定している。