TUP012  LLRF  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
SuperKEKBにおける加速モードに起因する結合バンチ不安定性抑制ダンパーの開発
Development of a Coupled Bunch Instability Damper Caused by the Acceleration Mode for SuperKEKB
 
○廣澤 航輝(総研大),赤井 和憲,絵面 栄二,小林 鉄也,吉本 伸一(高エネ研)
○Kouki Hirosawa (SOKENDAI), Kazunori Akai, Eizi Ezura, Tetsuya Kobayashi, Shin-ichi Yoshimoto (KEK)
 
SuperKEKBはKEKBより大電流かつ低エミッタンスの加速器で、今年2月からビームコミッショニングが開始された。 加速空洞における加速モードに起因する結合バンチ不安定性は、低電力高周波(LLRF)制御システムに不安定性抑制のためのフィードバックシステムを組み込むことで抑制することができる。 結合バンチ不安定性は加速空洞のインピーダンスに依存しており、KEKBではデジタルフィルターを通してフィードバックをかけることで縦方向シンクロトロン振動のモード ( μ= -1 モード)を抑制するインピーダンスダンパーが用いられていた。 それに対してSuperKEKBのデザインビーム電流では、-1 モードに加えて -2 ,-3 モードの不安定性を引き起こす可能性があり、今回新たに-1 ,-2 ,-3モードの不安定性を抑制するためのインピーダンスダンパーを開発した。 本発表ではKEKBで用いられていた既存のダンパーの評価と今回新たに開発したダンパーの特性を報告する。