TUP011  LLRF  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
SuperKEKBビームコミッショニングにおけるLLRF制御システムの稼働状況
Operation Status of LLRF Control System for SuperKEKB Commissioning
 
○小林 鉄也,赤井 和憲,海老原 清一,小田切 淳一,可部 農志,中西 功太,西脇 みちる,吉本 伸一(高エネ研)
○Tetsuya Kobayashi, Kazunori Akai, Kiyokazu Ebihara, Jun-ichi Odagiri, Atsushi Kabe, Kota Nakanishi, Michiru Nishiwaki, Shin-ichi Yoshimoto (KEK)
 
SuperKEKBのビームコミッショニングが2016年2月から開始され、RF加速を行うと無事にビームが周回・蓄積した。その後、ビーム電流を徐々に上げながら加速器調整を順調に進め、電子・陽電子それぞれのリングの蓄積電流は600mA以上に達した。 RFシステムは両リング併せて約30のクライストロンステーションで構成され、そのうち9ステーションは近年のデジタル技術を用いて開発された新LLRF制御システムを適用している。これらの新LLRFシステムは期待通りに機能し、大きな問題はなくコミッショニングの進行に貢献している。残りの新システムではないステーションにつていは、KEKB運転時の従来システムをそのまま用いている。これら従来システムも大きな問題はなく、KEKBでの実績通りに機能している。 本稿では、コミッショニング開始から現在までに行った調整や、トラブル対処など、RF制御に関する状況を報告する。