MOP112  電磁石と電源  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
J-PARC RCS水平シフトバンプ電磁石の現状
Present status of the J-PARC RCS shift bump magnet
 
○堀野 光喜,高柳 智弘,植野 智晶(J-PARC/JAEA),飛田 教光(NAT),山本 風海,金正 倫計(J-PARC/JAEA)
○Koki Horino, Tomohiro Takayanagi, Tomoaki Ueno (J-PARC/JAEA), Norimitsu Tobita (NAT), Kazami Yamamoto, Michikazu Kinsho (J-PARC/JAEA)
 
J-PARC 3-GeVシンクロトロン(RCS)の水平シフトバンプ電磁石は、RCSで採用されている多重入射方式の荷電変換入射を行う為、周回ビームの軌道にバンプ軌道を生成し、入射ビームと周回ビームを合流させる重要な機器の一つである。 2014年2月に、LINACからの400MeV入射ビームによるユーザー利用運転がスタートした。その約1年後の2015年2月と3月に、水平シフトバンプ電磁石の銅帯コイルを固定しているコイルサポートボルトの脱落と、4台の電磁石を直列に接続している銅バーの水冷配管からの漏水のトラブルが発生した。トラブルの発生直後は、暫定対策で加速器の利用運転に対応し、その年の夏期メンテナンス期間に、恒久対策を実施した。恒久対策の実施後は、トラブル無く安定した運転を継続している。本発表では、水平シフトバンプ電磁石に発生したトラブルと恒久対策の内容、及び、その効果について報告する。