MOP100  加速器制御  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
RIBF制御系高信頼化への死活監視システム実装の試み
An Attempt to Implement the Alive Monitoring System for Reliable EPICS-based RIBF Control System
 
○内山 暁仁,込山 美咲(理研仁科センター)
○Akito Uchiyama, Misaki Komiyama (RIKEN Nishina Center)
 
現在標準の制御モデルではオペレータインターフェースとデバイスインターフェースの間にフレームワーク(EPICS, MADOCA, TANGO等)の中間層を持たせる三層構造が一般的である。一方、RIBF制御系は主にEPICSを用いてシステム構築されているが、三層構造はトラブル時の見通しが悪い事がある。RIBF制御系ではネットワークベースのデバイスを用いる事が多いが、オペレータインターフェースから見て制御不能に陥った時、EPICS Input/Output Controller (IOC)が落ちているのか、ネットワークデバイスが不通になっているのか、それともネットワークデバイスのポートのみ閉じているのか、それら原因の特定を瞬時に判断する事は難しい。昨年、我々はEPICSスタートアップスクリプトファイルの構文解釈をする事でEPICSデータベース名, フィールド名、ネットワークデバイスのIPアドレス等を抜き出し、自動でSQLベースのデータベースに格納、管理するシステムを開発した。それらの情報を利用することによりRIBF制御システムに信頼性を持たせるため、EPICS IOC, Channel Accessプロトコル, ネットワークデバイスの死活監視システムの開発、運用を始めた。本会議ではそれらシステムの現在の状況を報告する。