MOP070  光源加速器  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
円偏光アンジュレータから発生する光渦の観測
Observations of Optical Vortices Radiated from Helical Undulator
 
○藤本 將輝,加藤 政博,ミリアン ナジメ(分子研UVSOR),保坂 将人,高嶋 圭史,持箸 晃(名大SRセンター),平 義隆(産総研),佐々木 茂美(広大放射光センター)
○Masaki Fujimoto, Masahiro Katoh, Najmeh Mirian (UVSOR), Masahito Hosaka, Yoshifumi Takashima, Akira Mochihashi (Nagoya University), Yoshitaka Taira (AIST), Shigemi Sasaki (HSRC)
 
円偏光アンジュレータから発生する高調波は、波面が螺旋状に回転しながら伝播する光渦となることが知られている。アンジュレータ放射による光渦では、電子の運動方向や高調波の次数によって光波面の回転方向や回転数が決定する。円偏光アンジュレータ高次光が螺旋状の位相勾配をもつことは、2台のアンジュレータを用いて発生した異なる次数の高調波間の干渉実験によって実証された。アンジュレータ光渦の性質を更に詳しく調べるため、我々は、分子科学研究所UVSOR-ⅢのBL1Uに設置されたAPPLE-Ⅱ型アンジュレータを用いて、様々なパターンの光学スリットを用いた回折実験や波面センサによる観測を進めている。本発表では、UVSOR-Ⅲで行われているアンジュレータ光渦観測の最新の結果について報告する。