MOP054  レーザー  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
レーザーコンプトン散乱におけるルミノシティ増大のためのクラブ衝突
Luminosity increase in laser-Compton scattering by crab crossing method
 
○小柴 裕也,五十嵐 大裕,高橋 孝,太田 昇吾(早大理工研),坂上 和之(早大 高等研),鷲尾 方一(早大理工研),浦川 順治(高エネ研)
○Yuya Koshiba, Daisuke Igarashi, Takashi Takahashi, Shogo Ohta (RISE, Waseda Univ.), Kazuyuki Sakaue (WIAS, Waseda Univ.), Masakazu Washio (RISE, Waseda Univ.), Urakawa Junji (KEK)
 
レーザーコンプトン散乱は加速器による相対論的高品質電子ビームとレーザー光を衝突させることでエネルギーの高い光子を発生させる手法で、輝度、単色性、指向性、偏光特性に優れた次世代小型高輝度X線/γ線源として期待される。このときの散乱光子エネルギー及び散乱光強度にあたるルミノシティは電子ビームとレーザーの衝突角に依存することが知られており、衝突角が0度の場合の正面衝突が最もエネルギー、ルミノシティともに大きくなる。しかし我々の行っている光共振器を用いる手法では、現実的に電子ビームとレーザーを同軸に構築することは困難であり有限交差角衝突を余儀なくされるのが現状である。そこで粒子ビーム同士を衝突させる衝突型加速器ではクラブ衝突と呼ばれる手法を使い、ビーム自体を傾けながら衝突させることで擬似的な正面衝突を再現し、ルミノシティの増大を図っている。本研究は既に衝突型加速器で実績のあるクラブ衝突をレーザーコンプトン散乱に応用する研究である。レーザーコンプトン散乱におけるクラブ衝突はその提案がされてはいるものの実際に行なったという報告はなく、我々早稲田大学のコンパクト加速器システムにて世界に先駆けて行うことでその原理実証を行う計画である。本発表では加速器システムの現状とレーザーコンプトン散乱のためのレーザーシステム構築について述べるとともに、クラブ衝突によって予想される現象について議論する。