MOP045  粒子源  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
高周波電子銃用CsKSbフォトカソードの開発
Study on CsKSb photocathode for the RF electron gun
 
○小野 央也,宮松 順也,鷲尾 方一(早稲田大学理工学研究所),坂上 和之(早稲田大学高等研究所),飯島 北斗(東京理科大学)
○Hiroya Ono, Junya Miyamatsu, Masakazu Washio (Waseda Univ. Research Institute for Science and Engineering), Kazuyuki Sakaue (Waseda Univ. Institute for Advanced Study), Hokuto Iijima (Tokyo Univ. of Science)
 
フォトカソードとは, 光電効果によって電子を放出する電子源であり, 加速器や光電子増倍管などに広く用いられているものである。早稲田大学ではCs-Teフォトカソード高周波電子銃を用いてパルスラジオリシスや逆コンプトン散乱などの研究を行っているが, 電子源であるフォトカソードの性能は高周波電子銃の性能に直接かかわる重要な要素である。我々は電子ビームの電荷量向上およびレーザーシステムへの要求緩和などのため, 緑色光でも電子が取り出し可能なCsKSbフォトカソードを導入することを検討中である。現在は, 光電効果の効率である量子効率(Q.E.:Quantum Efficiency)が高く, 高周波電子銃内の環境で長期間Q.E.を維持できるCsKSbフォトカソードを生成することを目標として研究を行っている。 我々は実際に蒸着チャンバー内でCsKSbフォトカソードを生成し, そのフォトカソードを用いて高周波電子銃の運転試験を行った。その結果, S-band高周波電子銃では初めての緑色光での電子ビーム生成に成功した。現状ではCs-Teフォトカソードを用いていた時と同程度の電荷量の取り出しに成功している。カソード輸送過程での劣化抑制および電子銃内で長期利用化に向け, 現在はCsKSbフォトカソード表面に保護膜を蒸着することを検討中である。本発表ではCsKSbカソードの現状, 及び長寿命化に関する検討状況に関して報告する。