MOP026  高周波加速空胴  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
シームレスニオブパイプを用いた液圧成形による3セル超伝導加速空洞の製造と評価
Hydroforming SRF Three-cell Cavity from Seamless Niobium Tube
 
○山中 将,井上 均,道前 武,梅森 健成,Park Gunn-Tae,江並 和宏(高エネ研),Hocker Andy(フェルミ研),Tajima Tsuyoshi(ロスアラモス研)
○Masashi Yamanaka, Hitoshi Inoue, Takeshi Dohmae, Kensei Umemori, Gunn-tae Park, Kazuhiro Enami (KEK), Andy Hocker (FNAL), Tsuyoshi Tajima (LANL)
 
超伝導加速空洞について、現在主流である電子ビーム溶接を用いる製造方法に対して、液圧成形を用いる製造技術の開発を行っている。大幅なコスト低減と信頼性向上を期待している。本開発のためには、『成形性が優れた高品質なシームレスニオブパイプの入手』と『液圧成形技術の高度化』が必要である。これまでに、米国ATI Wah Chang社製とアルバック社製のシームレスパイプを使って、1セル空洞の製造を行った。今回、米国ATI Wah Chang社製のシームレスニオブパイプ(外径130 mm×長さ800 mm)を用いて、液圧成形による1.3 GHz TESLA-like 3セル空洞の製造に成功した。たて測定の結果、最大加速勾配は32 MV/mに達した。成形後の内面は肌荒れしたので、前回の1セル空洞の際にはバレル研磨を行い平滑化した。今回は、工程をより簡単化するためにバレル研磨を行わず、電解研磨のみを行った。たて測定は非常に粗い内面のまま実施した。非常に興味深く、驚きの結果を得た。