MOP023  高周波加速空胴  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
ARES空洞用高周波窓可換式入力結合器の熱解析
THERMAL ANALYSIS OF RF INPUT COUPLER WITH A REPLACEABLE WINDOW FOR THE ARES CAVITY
 
○吉野 一男,影山 達也,坂井 浩,阿部 哲郎,竹内 保直(高エネ研)
○Kazuo Yoshino, Tatsuya Kageyama, Hiroshi Sakai, Tetsuo Abe, Yasunao Takeuchi (KEK)
 
SuperKEKB用アレス空洞ではKEKBに比べ結合度を増強した入力結合器を順次導入している。 これらの入力結合器はループアンテナ型で、RF窓部分は一体構造となっている。 このループアンテナ型入力結合器で、RF窓部分を分離し取り換えできる概念が2014年の本学会において提案された。 この構造にすると入力結合器の製造時のメリットとして、TiN成膜後のロウ付けによる熱処理を回避できるのでTiN膜への影響を避ける事ができる。 又アルミナのロウ付け面からのリークのリスクも少なくなる。 更に運用後、何かの事情によりRF窓だけを交換して本体を再利用する事が可能になる。 今回、この提案に基づきループアンテナ型の入力結合器でRF窓部分が取り換えできる構造を検討・試作した。 本稿ではこの窓可換式入力結合器について熱解析を行い、これまでのモデルとの比較及び更なる改善につながる熱的な構造についても検討した。