MOP008  ハドロン加速器  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
8GeVおよび30GeV陽子の遅い取り出しのための大口径セプタム磁石の設計
Design of Large Aperture Septum Magnets for the slow extraction of 8 and 30 GeV proton beam
 
○武藤 亮太郎,新垣 良次,木村 琢郎,村杉 茂,岡村 勝也,白壁 義久,冨澤 正人,柳岡 栄一(高エネ研)
○Ryotaro Muto, Yoshitsugu Arakaki, Takuro Kimura, Shigeru Murasugi, Katsuya Okamura, Yoshihisa Shirakabe, Masahito Tomizawa, Eiichi Yanaoka (KEK)
 
J-PARCメインリングでは、現在30GeVまで加速された陽子を3次共鳴を用いた遅い取り出しによって取り出し、ハドロン実験施設における素粒子原子核実験のために供しているが、ハドロン実験施設の将来計画として、8GeV陽子を用いた素粒子実験(COMET実験)が提案され、準備が進められている。8GeV陽子の取り出しのためには、大きなエミッタンスを受け入れるための大口径のセプタム磁石が必要となるが、30GeV陽子と8GeV陽子の両方を同じセプタム磁石を用いて取り出すことが出来るようにするために、30GeV用の偏向磁場やセプタム厚を保ったまま、コイルのアンペアターンを増やして8GeV用に大口径化する必要がある。本発表では、大口径セプタム磁石の要求仕様および設計案と、コイルの発熱およびそれに伴う熱応力、偏向および漏れ磁場、また磁場による力に起因する応力の計算結果を報告する。