MOOM06  ハドロン加速器  8月8日 会議室201 17:00 - 17:20
ドイツ・重イオン研究所GSIにおける国際加速器プロジェクトFAIRとその超伝導電磁石開発の現状
Status of international accelerator project FAIR at GSI and the superconducting magnet developments
 
○杉田 圭,シュニツァー ピエール,フィッシャー エクバート(ドイツ・重イオン研究所 GSI)
○Kei Sugita, Pierre Schnizer, Egbert Fischer (GSI Helmholtzzentrum fuer Schwerionenforschung)
 
ドイツ・ヘルムホルツ協会傘下の重イオン研究所GSIでは,国際加速器プロジェクトFAIRの建設が始まっている.FAIRは,GSI既存の重イオンシンクロトロンSIS18などの加速器の性能を向上させ入射器として利用し,SIS100と中核とする加速器群を新たに建設し,これまでの加速器性能を大幅に向上させ,物理実験などを行うことを目的とした国際協力プロジェクトである.プロジェクト上の様々な問題に対し,昨年国際的な評価委員会によるレビューを受け,計画通り進めることが承認された.FAIRではSIS100とSuper-FRSで超伝導電磁石システムが採用されている.それぞれの調達先が決まり,量産へ向けた技術的な詰めが本格化している.本発表ではGSIの紹介とFAIRの現状,とくに超伝導電磁石開発について報告する.