FSP021  施設現状報告ポスター  8月8,9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
KEK放射光源加速器PFリングとPF-ARの現状
Present status of PF ring and PF-AR at KEK
 
○小林 幸則(KEK 加速器研究施設)
○Yukinori Kobayashi (KEK Accelerator Laboratory)
 
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)の放射光科学研究施設(フォトンファクトリー:PF)は、1982 年から今日まで33 年の長きにわたり大学共同利用を中心にした運営を行い、物質科学および生命科学を中心にした基礎科学の発展に貢献してきた。現在では、2.5GeV PFリングと6.5 GeV PFアドバンストリング(PF-AR)の2つの放射光専用リングを運転し、年間3,500 人を超えるユーザーに対して紫外線からX線までの放射光を供給している。PFリングでは、高輝度化改造により低エミッタンス化が実現し性能が向上した後、挿入光源増強計画により短周期アンジュレータの4台の新設が完了するとともに、90年代前半に製造されたアンジュレータの更新が進んできている。PF-ARにおいては、高度化改造によりビーム寿命が大幅に改善し、フルエネルギー入射を目指した直接入射路増強計画が進行している。本年会では、最近のPFリングとPF-ARの運転状況と更新計画について報告する。