WEP136  加速器土木、放射線防護  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
床変動の常時モニターを目指すレーザーPDを用い た自動計測機器の開発
Device development for continuous measurements of floor movement with using laser PDs
 
○榎本 嘉範,肥後 寿泰,柿原 和久,諏訪田 剛,三川 勝彦,榎本 收志(KEK)
○Yoshinori Enomoto, Toshiyasu Higo, Kazuhisa Kakihara, Tsuyoshi Suwada, Katsuhiko Mikawa, Atsushi Enomoto (KEK)
 
KEK電子陽電子入射器ではSuperKEKBへ向けてのアップグレードが進められている。要求される低エミッタンスビームを維持するためには、各コンポーネントの設置精度はローカルでσ=0.1mm、グローバルでσ=0.3mmという厳しい値が要求されている。これを実現するために、1.基線レーザーと4分割シリコンダイオードセンサーを用いた初期アラインメント、2.レーザートラッカー、傾斜計等の手段を用いたローカルアラインメントの改善、3.ビームによるアラインメント改善、4.床変動下でのエミッタンス維持に必要なアラインメント確保、の段階を踏んで確立していく必要がある。現在はその第1,2段階まで進んできており、今後は要求精度に比べて非常に大きな床変動の効果をいかに抑制するかを視野に、アラインメントシステムを開発していくことに重点をおいていく。本発表では1に用いたレーザーPDを、4に関する開発につなげるべく開発している連続計測用計測機器構造について報告する。入射器の架台には、基線レーザーの光を通すためビーム軸と並行にダクトが設置されており、架台端部にはPDが回転式の駆動機構上にマウントさている。このセンサーからの信号を元に、各ユニットを直線上に並べられる機構となっているが、現在は駆動機構が手動であるため、ビーム運転中は計測が行えない。そこで連続計測のためエアシリンダーを用いた駆動機構 の開発を進めており、その詳細について報告する。