WEP115  加速器技術/LLRF  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
SuperKEKB入射器用高周波モニターシステムの現状
Present status of RF monitor system for SuperKEKB injector linac
 
○片桐 広明,明本 光生,荒川 大,チュウ フェン,松本 利広,三浦 孝子,道園 真一郎,矢野 喜治(高エネ研)
○Hiroaki Katagiri, Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Feng Qiu, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura, Shinichiro Michizono, Yoshiharu Yano (KEK)
 
高エネルギー加速器研究機構の電子陽電子入射器では、複数リングへの同時入射運転に対応可能な高周波モニターシステムの導入を進めている。システムの中心となるRFモニターユニットは、アナログIQ検出器、ADCボード、FPGAボード等で構成される。FPGAにはイベントレシーバ回路が組み込まれ、入射器のビームモードやタイミングを制御するイベント・タイミングシステムから配信されるイベントコードを受信することで、ビームモードの識別を可能としている。当初、2014年9月より初回導入分35台を運用する予定であったが、現場に設置して動作確認したところ、イベントコードを正確に受信できない現象が頻発した。調査の結果、イベントレシーバ回路を駆動するクロック信号の位相ノイズが、要求値を満たしていなかったことが判明し、対策を施した。現在、約60台のモニターユニットを導入し、EPICS-IOCの整備を進めている。