WEP111  加速器技術/加速器制御  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
KEK 入射器におけるイベントシステムのためのMVME6100を用いたEPICS IOCの構築
Development of MVME6100 based EPICS IOC for Event Timing Syste at KEK Injector Linac.
 
○草野 史郎(三菱電機システムサービス),佐藤 政則(高エネルギー加速器研究機構)
○Shiro Kusano (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.), Masanori Satoh (KEK)
 
KEK 入射器ではイベントシステムと呼ばれるタイミング配信システムを利用して電子銃、RF励振系、パルス電磁石、ビームモニターなどの各種パルスデバイスに対してタイミング信号を配信している。これまで本システムでは、MVME5500 CPUボードを用いてEPICS IOCの構築をおこなった。SuperKEKBに向けて、イベントシステムの機能の一つであるデータバッファー(最大2kB)を利用してRF励振系などの機器に位相やイベントコードなどの情報を送ることを検討している。しかしMVME5500 CPUでは、50Hz以上でのデータ転送が困難であることがわかった。このため、MVM6100 CPUボードを用いたEPICS IOCでの試験をおこない50Hz以上でのデータ転送が可能であることがわかった。本稿では、MVM6100 CPUボードを用いたEPICS IOCの構築について詳細を報告する。