WEP105  加速器技術/加速器制御  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
小型商用電源のJ-PARC MR加速器への応用:問題と解決
Experiences of Commercial Amplifiers for J-PARC MR Magnet Power-Supplies  
 
○上窪田 紀彦,五十嵐 進,山田 秀衛,下川 哲司(高エネルギー加速器研究機構/J-PARC),佐川 隆(ユニバーサルエンジニアリング),高野 淳平,木村 琢郎,村杉 茂(高エネルギー加速器研究機構/J-PARC)
○Norihiko Kamikubota, Susumu Igarashi, Shuei Yamada, Tetsushi Shimogawa (KEK/J-PARC), Ryu Sagawa (Universal Eng.), Junpei Takano, Takuro Kimura, Sigeru Murasugi (KEK/J-PARC)
 
 加速器の性能向上のために、小型の補正電磁石を少数追加することがある。この際、電磁石電源用に商用製品を利用して時間やコストを節約しようということはままあることである。  ここ数年、J-PARC MRでは小型パターン電源としてNF回路設計ブロック社の商用アンプを導入してきた(RQ電源1台、Skew-Q電源4台、Trim Coil補正電源5台)。これらの電源は性能は十分だったが、遠隔操作系やインターロック時の振る舞いでMR加速器の標準と理念があわず、MRで本運用に使用する際の問題となった。このため、加速器制御システムとの取合い部分を追加改修して整合を取る必要があった。この改修の経験は、別途開発が進行していたNF社のカスタマイズ電源(8極電源6台、PulseBend補正電源1台)に還元され、MRの本運用にも適合した仕様で電源が製造された(されようとしている)。  具体的に何が問題であったか、また解決に至るまでの経緯について報告する。