WEP100  加速器技術/加速器制御  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
IFMIF/EVEDA加速器の入射器試験におけるPulse Duty管理システムの開発
Development of Pulse Duty Management System for Injector commissioning of IFMIF/EVEDA Accelerator
 
○高橋 博樹,宇佐美 潤紀,榊 泰直(原子力機構),小島 敏行((株)ジーアイテック),成田 隆宏(日本アドバンストテクノロジー(株))
○Hiroki Takahashi, Hiroki Usami, Hironao Sakaki (JAEA), Toshiyuki Kojima (Gitec Co., Ltd.), Takahiro Narita (Nippon Advanced Technology Co., Ltd.)
 
 IFMIF/EVEDA加速器(LIPAc)制御系の開発は、EUとJAEAが共同で進めているが、加速器運転における運転員などの人員の安全を確保する人員保護システム(PPS)と、ビームロスによる機器の損傷、放射化を低減させる機器保護システム(MPS)の両安全系は、JAEAが設計・開発を行う。  LIPAcのPPSでは、人員の加速器室への入退出を管理するだけなく、ビーム運転時に発生する放射線により運転員などが不要に被ばくすることがないよう、許認可に基づいてビーム発生量の管理を行う必要がある。そのため、入射器のコミッショニングにおいては、入射器からのビーム発生量を、ビーム発生時間を計測することで管理することとなった。 そこでビーム発生時間を管理するために、PPSのサブシステムとしてPulse Duty管理システム(PDMS)を設計し開発し、その機能試験を入射器のコミッショニング試験においてH+ビームを用いて実施した。その結果、開発したPDMSが、PPSが入射器のビーム運転許可信号をキャンセルした後、入射器のビームが実際に停止するまでの遅れ時間をも十分考慮した機能を有しており、安全を十分考慮したPulse Duty管理が実現できることを確認した。 本件では、PDMSの概要を説明するとともに、入射器のコミッショニングにおける試験結果を示し、本システムの開発状況について報告する。